第4回ワークシート研究会の報告

日時◆2006年10月19日(木曜日)
  ◆18時00分〜19時30分
会場◆栃木県立美術館

 2006(平成18)年10月19日、第4回ワークシート研究会が栃木県立美術館を会場に開催され、大学関係者4名、中学校関係者2名、美術館関係者5名、計11名の参加者がありました。
 今回は、前回の課題として、栃木県立美術館の〈とちぎ美術探訪−県内ミュージアムが誇る日本絵画の名品たち〉展(10月29日〜12月10日)の出品作品から各自が1点を選んで作成してきたワークシートを発表しました。研究会参加者から4点、宇都宮大学1・3年生からは19点のワークシートが提案され、活発な意見交換が行なわれました。

【今回の議題】

■課題の実例

▼描かれている人物にインタビューする、人物同士の会話を想像するといった例

……「今日のおしゃれのポイントは?」「二人はどんな話をしているかな?」

▼折りたたまれたワークシートを広げていくと問いかけが現れる例

●A4の紙が3回折りたたまれており、最後に作品と作者の解説が出てくる仕掛け。
……「わくわくさせて面白い」

▼事前に、描かれている人物の表情を想像して描かせる例
●顔の部分を空白にしたワークシートを事前に用い、作品と見比べてもらう。

▼後ろ向きになっている画中の人物の表情を想像して描かせる例

▼あらゆる作品に対応可能なワークシートの例

●特定の作品を対象にするのではなく、普遍的な問いを考えることで、どの作品にも対応させる。

■主に話し合われた点

▼取り上げた作品の中に記された「変体仮名」の扱いをどうするか?
●おそらく高校でも扱わないので、問いかけでは「文字」という言葉使いにとどめる。

▼ワークシート作りの上で、著作権の問題はどのように処理するのが適切か?
●画像加工/書き起こしなど、様々な場合が考えられるので、今後の課題とする。

■次回までの課題

◆今日のワークシートを各自で検証・分析する。