2007年度 対話型鑑賞実践研究会/夜間鑑賞教室
準備
日時◆2007年7月5日(木曜日)
◆18時30分〜21時30分
会場◆小杉放菴記念日光美術館 会議室
参加◆半田勝久(栃木県立上三川高等学校)
◆有坂隆二(栃木県立さくら清修高等学校)
◆野原洋一(栃木県立鹿沼高等学校)
◆青木孝浩(宇都宮市立一条中学校)
◆島 一嘉(栃木県立美術館)
◆小野昌紀(小杉放菴記念日光美術館)
◆田中正史(小杉放菴記念日光美術館)
◆鈴木日和(小杉放菴記念日光美術館)
2007(平成19)年7月5日に、〈対話型鑑賞実践研究会〉を始めるための準備として、「あーとネット・とちぎ」の有志の参加により、小杉放菴記念日光美術館の会議室で事前協議を行ないました。
【協議内容】
■〈夜間鑑賞教室〉についての説明
●小杉放菴記念日光美術館から、これまでに実施した〈夜間鑑賞教室〉について、その実績と内容について説明した。
■〈対話型鑑賞実践研究会〉の内容についての協議
●小杉放菴記念日光美術館が、これまでの〈夜間鑑賞教室〉の経験をもとに構成した実践案の内容を検討し、実行の手順について、いくつかの変更を行なった。
●対話型鑑賞の内容について、参加者が共通認識を持つべく、討議を行なった。
●小杉放菴記念日光美術館が、今回の展覧会のために作成した「はがき型ワークシート」について、参加者が意見を出し合い、若干の改訂を行なった。
■担当者の割り振り
●担当する子どもたちのグループの人数が、対話型鑑賞を行なうのに適正な範囲に収まるように、各参加者の都合に合わせて、日程を割り振った。
【配布資料】
■ねらい
●美術作品そのものをよく見ることから、鑑賞する楽しさを体験させる。
■実施内容
19時00分から10分間
●児童が来館し、エントランスホールに集合する。
●はじまりのあいさつ。
●「鑑賞のリーダー」を紹介。
●美術館で作品を鑑賞する際のルール(マナー)を説明。
1.作品や壁に触らない。
2.走らない。
3.大きな声で騒がない。
●本日の鑑賞教室の流れを説明し、「はがき型ワークシート」と鉛筆を配布。
19時10分から20分間
●〈大正ノスタルジー "小林かいち"と絵葉書の世界〉展を自由に鑑賞して、展示されている絵葉書の中から、自分が実際に使ってみたい作品を選ぶ。
●「はがき型ワークシート」とともに配布した「付箋」に、自分の名前を書き、選んだ作品(絵葉書/絵封筒)が入っている額の横の壁に貼り付ける。
●選んだ絵葉書や絵封筒を、実際に自分が使う場合を想定して、出したい相手の名前(宛名)と自分の名前(差出人)を、「はがき型ワークシート」に書き込む。
19時30分から25分間
●選ばれた作品(絵葉書/絵封筒)が展示されている場所ごとに、1グループ20人以下を目安として、子どもたちをいくつかのグループに分ける。
●1グループに対して「鑑賞のリーダー」が1人ずつ担当し、それぞれの子どもが選んだ作品(絵葉書/絵封筒)について、「はがき型ワークシート」に記された内容をもとに、対話を用いた鑑賞を行なう。
19時55分から5分間
●まとめをして、終了。
■鑑賞のリーダーの共通認識
●美術作品そのものから児童が感じていることを対話により引き出す。
●「教える」という意識ではなく、対等の目線で、ともに鑑賞する。
●鑑賞教室の時間を楽しむ。