第12回〈鑑賞ツール研究会〉の報告

日時◆2008年3月21日(金曜日)
  ◆17時00分〜
会場◆栃木県立美術館 普及分館ラウンジ

参加◆高等学校教員 3名
  ◆中学校教員  1名
  ◆小学校教員  1名
  ◆美術館学芸員 4名
  ◆合計     9名

 2008(平成20)年3月21日、第12回〈鑑賞ツール研究会〉が栃木県立美術館の普及分館ラウンジを会場に開催されました。
 今回は、〈役員会〉と同時に開催されたため、これまで、〈鑑賞ツール研究会〉で検討されてきたテーマについて、役員にも説明し、意見をもらいました。

【今回の議題】

■「投げかけキャプション」+絵葉書の試作品のモニタリング

●2月18日に小杉放菴記念日光美術館で開催された上都賀地区中学校教育研究会美術部会研修会における研究授業のとき、「投げかけキャプション」+絵葉書の試作品と、それについての、アンケート用紙を配布したが、結局、反応は1通もなかった。

●御幸小学校と一条中学校で実施してもらった「投げかけキャプション」+絵葉書の試作品についてのモニタリング調査の報告は、両校の担当者がともに本日の研究会へ出席できなかったため、次回に行なうことになった。

■これまでの活動についての役員の意見

●「投げかけキャプション」に用いる言葉を集めて分類したリストは役に立つ。

●「投げかけキャプション」だけでなく、いろいろなワークシートを作るのにも、十分、利用できるのではないか。

●ここに集められた言葉だけで、ワークシートができてしまう。

◆改めて、リストをまとめなおし、「あーとネット・とちぎ」のホームページ上の、よりアクセスしやすい場所に、すぐに見られるようなかたちで掲載する。

●素材ツールのアイデアについて作家の立場から言えば、作品の「鑑賞」へつなげるのがむずかしいように思う。

●平版プレス機は、作るのもたいへんだろうが、学校などへの有料頒布は、備品費や請求方法の問題もあり、かなりむずかしいのではないか。

●工場などの協力を得て、地域の技術力を結集して作ることができれば、それはそれで、おもしろい展開になるかもしれない。

■役員会としての議題

◆新年度に向けて、人事案件を検討した。

●学校における定例の人事異動に伴い、「あーとネット・とちぎ」の次年度の役員構成をどうするかについても調整が必要になる。

●宇都宮美術館の岡本氏の京都への転出によって、副会長が1人、空席になっているが、後任を、やはり、どこかの美術館から出せないか。

◆新年度は、総会を控えているため、それに伴う主催イベントの内容について検討した。

◆当日の出席者から、何人かの講師案が出され、それについての説明が行なわれた。

◆「あーとネット・とちぎ」の運営資金について、各部会から一括して納入される会費の状況と、パートナーとのバナー契約の期限などを確認した。

■次回の研究会

◆とりあえず、新年度になってからの最初の研究会の日程を、4月27日(日)と決める。次回からは、これまでの主要な出席者の状況を踏まえ、原則として土・日に研究会を開催することになった。また、新たな研究会の名称については、これまでの議論を踏まえ、次回の研究会で、改めて検討してから決定することにした。