第2回ワークシート研究会の報告
日時◆2006年8月24日(木曜日)
◆13時00分〜14時30分
会場◆小杉放菴記念日光美術館
2006(平成18)年8月24日、第2回ワークシート研究会が小杉放菴記念日光美術館を会場にして開催され、ちょっと避暑感覚での、すてきな研究会になりました。
参加者は大学関係者2名、中学校関係者4名、小学校関係者4名、美術館関係者3名、計13名でした。
【今回の議題】
■いろいろなワークシート(例)の検証
●各館のワークシートを検証すると、意見集約型は少なく、意見拡散型が多い。これは各館のワークシート製作者が、学芸なのか普及なのかにもよるし、各館の考え方・スタンスにもよる。また、美術館におけるワークシートがいかにも「学習」であることで観覧者が拒否反応を示し、美術館嫌いになることを避けているようにも思う。(美術館職員)
●学校現場から考えると、授業には目的があるのでそれに合ったものがほしい。(小学校教諭)
●ワークシートは、作っているときが楽しくて、実際に子どもにやらせるとつまらない。また、ワークシートを子どもが面白がるとき、子どもはワークシートをやるのが面白いのだろうか、絵を見るのが面白いのだろうか。美術館でワークシートをやらせるとき、美術館に居る限られた時間のうちで、絵を見る時間と、ワークシートをやる時間は、それぞれどれくらいなのだろうか。限られた時間を、ワークシートをやることに費やしてしまってよいのだろうか。(絵を見なくてよいのだろうか?)。子どもにワークシートをやらせるよりも、ワークシートを作らせたほうが勉強になる。総合的な学習や生活科では出来ないだろうか。(大学職員)
●『遠足のしおり』を作る感覚でワークシート作りもできるのではないか。(小学校教諭/大学職員)
●美術館とのかかわりは交通・時間的に無理だが、夏休みの宿題としては可能。学校では事前指導を行う。(中学校教諭)
●美術部や選択美術の生徒の参加は可能。(中学校教諭)
●鑑賞から表現につなぐことは可能。(中学校教諭)
●そのまま教材やワークシートに使える学校向け告知DMというのはできないだろうか?(小学校教諭)
■次回までの課題
◆ルネ・マグリット《大家族》(宇都宮美術館所蔵)をテーマに、各自が制作したワークシートを持ち寄る。